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【Pick Up! 施工例】むらくも建築工房の家 #12

 

【Pick Up! 施工例】では、過去に施工してきた様々な物件をご紹介し、むらくも建築工房の家造りに対する熱意や信念等を垣間見て頂きながら、これから家造りやリフォームを検討しようとお考えの皆様のご参考になるようご説明して行きます。

 

◆Pick Up! 施工例 むらくも建築工房の家  #12 / リフォーム 兵庫県宝塚市月見山(RC構造)

 

▼前回から新たにピックアップ施工例として紹介しているリフォーム現場。今回も前回同様RC構造のリフォームをご紹介します!着工前は、敷地の広さに対して塀に囲まれた造りの影響で駐車スペースが、ほぼ1台分しかなくガーデンスペースを持て余していたようです。建物内は細かく仕切られ、狭い空間が連なるような間取りで使いにくく、水周りなどの劣化も著しい状態でした。そんなRC構造の建物がどんな風に生まれ変わったのか!?きっと家造りやリフォームの参考なること間違い無しです!

 

▼外観

■ビフォー

塀に囲まれて建物の様子が分かりにくく、広い敷地内ということもあり防犯上の問題が気になる着工前。植栽スペースも持て余しており手入れなどを考えると無駄に広いと言うのが現実のようです。駐車スペースは間口が狭く余裕を持って1台停めるのが精一杯といった印象です。

●アフター

前面の塀をほとんど撤去しオープン外構に変えた施工後。広い敷地がスカッと広がり駐車スペースも十分な広さを確保しています。植栽スペースも敷地両サイドと奥の庭部分に設けてあり、お手入れしやすい広さを残してあります。しっかりと確認できるようになった外観は、全ての塗装を新設。1F部分にはタイルを配置し、以前よりも落ち着きと重厚さのある仕上がりになりました。カラーバランスもベージュ系を基調にしているので上品な印象です。

 

●アフター

ポーチから庭へ続く通り道は、洋風の飛び石のような仕上げにし遊び心のある設えにしています

 

▼お庭

■ビフォー

施工前の庭。広さを持て余した庭には後付のサンルームが設けてあり、テラスはありませんでした。やはり植栽は手がつけられない状態で、伸び放題です。建物部分も経年の劣化で塗装が水ぶくれのような状態になり、2F部分の一部では完全に塗装が剥がれ落ちています。木製の雨戸なども退色や劣化が激しく、傷んだ箇所が多く見受けられます。

●アフター

既存のサンルームは全て撤去され新たにテラスとテラス屋根が施工されました。建物では既存の塗装は一度全てをクリアにして、下地から作りなおしているので仕上がりが非常に美しくなっています。施工されたタイルの雰囲気も建物と相性良く、新築と言っても良い仕上がりです。サッシ類も全て一新され雨戸はシャッター雨戸が施工され、以前よりも快適に使い安さが向上しています。

 

▼アプローチ

■ビフォー

ポーチ、玄関ドア、照明に至るまで経年の劣化が進んでいる施工前。玄関ドアは防犯性が低く古めかしい印象で、暗い雰囲気でした。

 

●アフター

ポーチのタイルは一新され、玄関ドアも新設。周りには石目調のタイルを施工する事で重厚感を演出し、木目調の玄関ドアとも相性抜群です。オープン外構となったアプローチは、ポストやインターホンが玄関から近くなっているので、郵便物の受け取りが非常に楽になりました。

 

●アフター

 

 

▼玄関ホール

■ビフォー

収納スペースが極端に少なかった以前の玄関ホール。アクセントの壁のタイルや木製の天井など、かなり変色や劣化が目立ち始めています。

●アフター

大型のシューズボックスを設置した施工後、収納スペースを大幅に増やしたことで不要な部分が無くなり、広々とした印象に変わりました。壁や天井はホワイトのクロスを使ったことで明るく清潔感のある仕上がりです。


▼1F通路

■ビフォー

外構の庭と同じで無駄に広さがあった通路には、飾り棚が置かれているだけでスケルトンの階段の奥も完全にデッドスペースとなっています。通路からは左サイドに水周りが集約され、右手には居室が並びます。一番奥のドアは、ダイニングキッチンへ繋がっています。

●アフター

基本的な造りは変えず、右サイドと左サイドにそれぞれの空間がつながる通路ですが、デッドスペース部分は全てを収納に変え使い勝手の良さを向上しました。収納スペースが増えても通路には十分な広さを確保しています。


▼LDK

■ビフォー

着工前は、ダイニングキッチンとリビングが二部屋で構成され、それぞれに雰囲気も違い細かく仕切ったことで狭苦しい状態でした。壁付けされたキッチンは非常に古く使い勝手は悪そうです。天井や壁は劣化で変色も進み、床面や壁も傷みが著しく出ています。リビングとして使われていた室内もかなり劣化が進んでいるのが分かります。

 

 

●アフター

リフォーム後は二部屋を一つに統合し、大空間LDKに変貌しました。壁付けのキッチンは対面式となり、カウンター収納も新設。天井にはRC構造ですが化粧梁を追加することで温かみのある室内に仕上がりました。キッチンは食器洗い乾燥機をはじめ機能性の高い仕様で、収納スペースも優秀です。さらに造作によりオープンな可動棚や造り付の収納棚を施工したことで、大容量の収納を可能にしました。

 

■施工中の様子

解体直後から同じ位置より定点撮影した施工中の様子。全てが撤去された広い空間は床下から下地が造りなおされ、以前には無かった断熱材も入り徐々に室内らしい状態に作られて行きます。

 

 

 

 

■施工中のキッチン周り

全ての部屋に共通する下地ですが、RC構造とはいえ床下や壁、天井に下地を設けることで断熱材をいれ、着工前よりも格段に断熱性を向上しています。もちろんサッシも全て新設され、機密性も高くなっています。しっかりと配管類も新設することで、新築時以上のパフォーマンスを持つ建物に生まれ変わります。ここまでやるから意味があり、表面的に模様替えしただけのリフォームとは全く内容が違うことが分かると思います。

▼洗面脱衣室

■ビフォー

洗面化粧台や洗濯機が所狭しと配置され非常に圧迫感のある空間だった以前の室内。その狭さゆえに、洗面化粧台の下部左側の開き戸は途中までしか開けることが出来ない状態です。また、室内には洗面化粧台以外には収納らしい箇所が無く、後から購入したと思われる小さな籠の棚が置かれているだけでした。

●アフター

施工後は、機能性の高い洗面化粧台を新設し、施工前には隠れていた窓もしっかりと利用できるように配置されました。以前には無かった収納スペースを造作と、柱の出でデッドスペースになる部分に設置。床下にも大容量収納を施工し、洗濯機の設置場所も収納や洗面化粧台横並びに揃えたことで、家事動線がスムーズに、そして室内の圧迫感も解消されました。


▼浴室

■ビフォー

当時としては、画期的だったであろう浴室暖房装置が設置され全面をタイル貼りに仕上げられた浴室内。タイルの配色は、色味がきつくあまり良い印象とは言えません。浴槽は深く床面もタイル貼りされているので出入りする際は滑る危険性もあり、とてもリスキーな状態です。棚らしい棚も見当たりません。

●アフター

施工後は全てを一新し、浴槽は浅めで以前よりも広くなり最新の自動湯沸し機能を備えました。床面のタイルは滑り止め施されているので、滑る危険性が無くなり浴室暖房機能も高い性能の設備となりました。浴室内はタイルの大きさでアクセントをつけ、色調も優しいベージュ系とチャコールグレーで落ち着いた印象に様変わりしています。同じタイル貼りの浴室も、タイルの大きさや色合いでここまでガラッと雰囲気が変わるのが良く分かる施工例です。


▼トイレ

■ビフォー

浴室同様に黒いタイルが施工された着工前のトイレ。床面にも黒い玉石のようなタイルが貼られ、お手入れはデッキブラシなどで水洗いだったのでしょうか。あまり使い勝手が良いといえないトイレ本体。

●アフター

リフォーム後トイレ本体はタンクレスの「アラウーノ」が設置され、節水を始めとした機能性が高く快適になりました。また、室内はタイルが撤去されクロス張り、床面もお手入れの楽なクッションフロアが使われ、清潔感のある室内に生まれ変わりました。また、タンクレストイレで空間に余裕が出来た分、収納付き手洗いも設置され使いやすくなっています。

 



▼1F洋室

■ビフォー

玄関ホールからすぐの洋室。着工前は奥の和室へ続くようになっており収納スペースは無く、変な位置に収納を設置するなど使い勝手が良い部屋では無い様に見えます。また、室内のクロスは変色が進み、各建具にも傷みが出ています。

●アフター

全てが一新された室内はスッキリとしたクロス張りになり、となりの和室と切り離すことで以前には無かった収納スペースを大容量で設けることが出来ました。フローリングも以前と違い、お手入れも容易で傷みにくい仕様となっています。


▼和室

■ビフォー

着工前の和室。以前は隣の洋室と繋がり、さらに後付施工されていたサンルームを渡り廊下として、隣のリビングにつながると言う複雑な位置関係だった室内。全てにおいて室内の至る所が劣化し、暗い印象です。さらに経年の劣化がカビなどを呼込み臭いも出始めていました。

 

●アフター

室内空間は下地から造りなおされた和室は、隣のLDKとだけつながりゲストルームや畳コーナー的に使えるようになりました。室内の設えも全て新設。以前よりも明るくモダンで、清潔感のある印象に仕上がっています。


▼2F洋室1

■ビフォー

着工前の2F洋室内。左手の壁に黒く広がっているのはただの劣化では無く、全てカビ。RC構造ゆえの機密性の高さから結露が発生し、壁に地下貼りされていたクロスの背後では徐々に黒カビが繁殖。室内は非常にカビ臭く、劣化による影響は計り知れません。

●アフター

下地から作り直し、断熱材も施工した室内はホワイト系のクロスとナチュラルな木目の建具により明るく清潔感のある室内になりました。以前よりも収納スペースも大容量になり、快適な洋室が完成しています。

 

 

●施工途中の様子

床、壁、天井に至るまで下地から作り直し、断熱材を施工することで結露を緩和しカビが発生し難い環境にしています。


▼2F洋室2

■ビフォー

隣の洋室同様、各部の傷みが著しかった室内。隣とは違い日当たりの差でカビの大量発生とまでは行かなかったものの、床の絨毯は劣化し建具などには穴が空いたりしています。

●アフター

一新されたリフォーム後の室内は、新築時以上の住宅性能をまとって復活。明るく快適な室には、収納スペースも多数設置され使い勝手が大幅に向上しています。

 

 

▼ベランダ

■ビフォー

前回紹介した大和郡山市小南町の現場と同じく、RC構造の住宅では良くある広々としたベランダ。しかし、経年の劣化で防水箇所がひび割れのようになり機能を完全に失っています。外装も劣化により塗装がはがれたり変色したりと酷い状態で、手すりは錆び付き、雨水用の大きな配管はベランダを終着点としてあるのも気がかりです。また、雨戸も変色や劣化でスライドできない程でした。

 

●アフター

リフォーム後はサッシを始め雨戸もシャッター式に新設。塗装は下地から補修し直し防水処理も下地から綺麗に整えているので鏡面のように建物を映し出しています。雨水の配管はベランダの一段下がった部分にまで延長しました。手すりはこのあと全てが新設され、しっかりと完成しています。

◆今回紹介した兵庫県宝塚市月見山(RC構造)のお家は如何でしたでしょうか?

家造りやリフォームについて真剣に向き合うとき、なかなか見えない空間のアイデアや発想など、家造りのプロ集団でも完璧に実現していくことは難しいのですが、こうして過去に施工した家を振り返ることで、弊社自身も改めて発見できる部分もあり、お客様にとっても家造りやリフォームで利用できる何かしらのヒントになるのでは無いかと思います。是非、参考にしてくださいませ!

 

弊社では、各施工例のパンフレットも多数ご用意しておりますので、気になった仕様や家造りの相談など御座いましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。