【Pick Up! 施工例】むらくも建築工房の家 #11
【Pick Up! 施工例】では、過去に施工してきた様々な物件をご紹介し、むらくも建築工房の家造りに対する熱意や信念等を垣間見て頂きながら、これから家造りやリフォームを検討しようとお考えの皆様のご参考になるようご説明して行きます。
◆Pick Up! 施工例 むらくも建築工房の家 #11 / リフォーム 大和郡山市小南町(RC構造)
▼ピックアップしてきた新築施工例の紹介も10回を終え、6月に入った11回目からはリフォーム施工例もどんどん紹介して行きたいと思います!大和郡山市小南町よりRC構造の2F建て。着工前は、半ば廃墟のような雰囲気が漂いすっかり輝きを失っていた建物。広い庭も雑草が伸び放題で各種傷みも酷い状態でしたが、もともとの躯体がRC構造と言うこともあり、強度的な問題が少なかったのは救いでした。さて、そんな廃墟同然だった建物がどんな風に生まれ変わったのか!?きっと家造りやリフォームの参考なること間違い無しです!
▼外観
■ビフォー
建物自体の形状は角ばった、いかにもRC住宅と言った風貌で着工前は外壁塗装は劣化で黒ずみ変色や剥げた箇所が見受けられました。また、土地の広さに対して駐車スペースは奥に一台分の空間しかなく、庭の雑草も目を背けたくなるほどです。
●アフター
2F部分は塗装を新設し明るい色調で整え、1F部分は全てブラウン系のタイル貼りにしたことで、上品な落ち着きのある外観に生まれ変わりました。サッシや手すり類も新設。以前は塀に囲まれていた敷地も、庭をしっかりと残しつつオープンで余裕のある駐車スペースを造り、カーポートも設置しています。
■ビフォー
●アフター
▼お庭
■ビフォー
施工前の庭。広々としたスペースにはコンクリートブロックで囲われた植栽スペースと、ベンチやテーブルらしきものが並び、テラスは素っ気無いモルタル作りで、雑草が広がり見るに絶えない状態です。
●アフター
広さが手に余る庭は、駐車スペース分を造ったことで手入れのし易いガーデンスペースとなり、植栽用の花壇は天然石で囲い、以前よりもテラススペースを広げタイル貼りにしました。テラスは着工前よりも高く、1Fから庭へ出る際に段差の少ない状態なので、お庭で物干しなども気軽に出来そうです。フェンスや塀の化粧ブロックも新設され、施工前の廃墟感はなくなりました。
▼アプローチ
■ビフォー
以前のアプローチは庭を通って、そのまま玄関へと言うつながりでポーチにはブルーのタイル、壁の一面には茶系のタイルが古めかしい印象で、劣化も出ています。玄関ドアは薄いアルミ製の単板ガラス仕様で、防犯用に鉄線が入っていることくらいしか機能性が感じられません。
●アフター
オープン外構となったアプローチにはタイルをデザイン貼りした門柱が設置され、手前には外部立水栓があることで、洗車や庭の水やりなど多目的に利用できます。ポーチは外観の色調に合わせたタイル貼りが施され、玄関ドア周りには石目調タイルで重厚な仕上がりに。玄関ドアは前面道路側に向くように、玄関ホールを増設。ドア自体はモダンな木目調で、断熱性も高く防犯性の高い施錠が可能です。
▼玄関ホール
■ビフォー
もともと広さに余裕のあった玄関ホール。撤去された後ですが、玄関収納は小さなボックス型が一つと非常に少なく、荷物の整理ができなかったのでは?と思わされるほどのシンプルさでした。板張りの壁や天井には傷みが出ており、ガラスブロックからの採光と照明だけでは明るいと言えなかった状態です。
●アフター
以前よりも増設することで玄関ドアの位置を変え、収納スペースを大幅に増やした玄関ホール。シューズボックスだけでなく、造り付のクローゼットも設置したことで、多目的な収納が可能で、照明や窓、クロスも新設されているので、非常に明るくナチュラルな雰囲気の室内に変貌しました。
■ビフォー
板張りの壁が特徴的な施工前の洋室では、その板に劣化が進み黒く変色した箇所が見受けられます。天井や床のカーペットなども長年の汚れや劣化の影響で、変色なども出ているようです。サッシは玄関同様に単板ガラスで、これと言った断熱施工が無い室内なので、冬場は相当に寒さが厳しかったのではないでしょうか。
●アフター
リフォームを進めるに当り、全ての壁や天井、床下部分も撤去し、RC躯体を残した状態で下地から作り直した施工後。何も無かった壁には断熱材を入れ、床下も大引や根太を新設する過程で床下断熱材を入れました。仕上げは、ホワイト系のクロスで明るい室内に変わり以前には無かった収納を造り付で設置、サッシは全て断熱仕様のペアガラスに新設し着工前よりも圧倒的に断熱性の上がった室内を実現しました。
■ビフォー
●アフター
●施工中の様子
床下地や壁、天井下地などを新設し以前には無かった断熱材をしっかりと施工しているので、住宅の性能が飛躍的に向上しています。RC構造とはいえ、全てがコンクリートでは無いので、細かい部分まで徹底的に手を加えることで、本当に安心して住んでもらえる仕上がりを目指します!!
■ビフォー
天井は黒く変色し、畳は完全に退色、壁の塗り壁も弱っており経年の劣化が著しかった以前の和室。壁や天井、床などを一度撤去してからのリフォームなので、どこがどんな風に傷んでいるのか、その対処はどうするかをしっかり吟味して施工を進めました。
●アフター
リフォーム後は以前の暗い雰囲気は無くなり、明るい室内になりました。以前には無かった断熱材も施工されているので、RC住宅に見られがちな冬場の寒さも随分と軽減されています。
▼リビングダイニング
■ビフォー
すでに解体撤去が進んでいる以前の室内は、和室の続き間として使われていたようで、退色した畳がその面影を残しています。剥き出しになった構造は紛れも無いRC構造で断熱らしい断熱は見当たりませんでした。。
●アフター
施工後は、フローリング貼りの洋室へと姿を変え、壁の一面には広い範囲でエコカラットが施工されました。断熱材や、床暖房なども入り着工前よりも快適な室内に仕上げています。また、和室時には無かった収納スペースも造作で設置し、収納付きカウンターも完備しています。
■ビフォー
●アフター
■ビフォー
解体が進むも、壁のタイルに以前のレンジフードやキッチンの跡形がくっきりと分かる室内。以前は壁付けのキッチンで機能性は乏しく、やはり経年の劣化が激しく出ていました。収納スペースも少なく、室内の広さに対して使い勝手はあまり良くなかったのではないでしょうか。
●アフター
対面式のキッチンンとして生まれ変わった室内には、多数の収納スペースが設けられ、システムキッチンには食器洗い乾燥機やIHコンロが付き、収納もスライド式がメインなので、利便性が高くなりました。床面には着工前には無かった床下収納も完備。作業台にもなるカップボードも設置され、快適なキッチンです。
■ビフォー
とても古めかしい施工前の洗面脱衣室。天井や壁の一部は劣化ではがれてきており、床面も湿気の影響で木部が弱り、頼りない強度になっていました。洗面化粧台は簡素な造りで、物足りなさが印象的です。
●アフター
リフォーム後は洗面化粧台の位置を変え、使い勝手の良さを向上しています。木製だった床面はお手入れの簡単なクッションフロアに新設され、湿気にも強くなりました。洗面化粧台は収納スペースが大幅に増え、三面鏡部分の裏も収納になっています。
■ビフォー
●アフター
■ビフォー
深く狭いシンクの浴槽が寒々しい印象の以前の浴室。床や壁はタイル貼りですが、配色もおかしくシャワー用と浴槽用の蛇口が壁から出ているだけの使い勝手の悪い造りでした。
●アフター
既存の浴室内の設えを全てはつり撤去した施工後は、同じタイル貼りですがホワイトとベージュで色調を整え、落ち着きのある印象に。以前には無かった浴室暖房乾燥機能も備わり、浴槽も広く浅めになったことで、出入りが容易に足をゆっくり余裕を持って伸ばしてもらえるようになりました。さらに着工前には無かった棚を造り、鏡も配置しています。
■ビフォー
タイル貼りの室内と機能性の無いトイレ。塗り壁の一部は劣化しているのが分かります。
●アフター
クロス貼りとクッションフロアで明るい雰囲気にリフォームされた室内。タンクレスのトイレ本体はコンパクトで節水型。機能性も高く以前のものと比べ各段に使いやすいトイレになっています。さらに、下地から作り直しているので収納付きの手洗いも設置しました。
■ビフォー
着工前の階段は絨毯が敷かれ壁は左官仕上げ。絨毯は黒く変色し、劣化が酷くめくれた箇所も見受けられました。もともとのコンクリート下地に直接絨毯を敷いているので、絨毯とは言え寒々しさが伝わってきます。
●アフター
クロスが新設され、全体が明るい印象になった階段周り。階段自体は絨毯が撤去され、高級感のあるタイル貼りに変わりました。
■ビフォー
着工前の傷みが激しかった2F洋室内。室内は全体的に黒く変色し、劣化が著しいのが分かります。
●アフター
解体撤去後のリフォームなので、下地もきれいに整い美しい仕上がりを見せています。収納部分も作り直され、使い勝手を良くしました。
▼2F和室
■ビフォー
天井を撤去すると得体の知れない黒く変色した物体が多数落ちてきた施工前の和室。RC構造にありがちな日当たりの悪い部屋特有のカビ臭もあり、見えない部分で劣化や傷みが進行していたようです。
●アフター
リフォーム後はサッシを新設するために既存のサッシ周りをハツリ開口を広げました。これは、ほとんどの部屋で行なわれ、正確に寸法を合わせて施工されています。下地から作り直した部屋は和室から洋室に変わり、以前の段差も解消されています。
■ビフォー
劣化の影響で黒ずんでしまった外壁はみすぼらしく、経年のダメージも蓄積され印象は良くありません。床面の防水加工も劣化が著しく、フェンスも傷んでいます。
●アフター
塗装やサッシ、防水施工も新設。手すりは新設と同時に設置箇所をベランダの際まで広げ、以前よりも有効スペースを大幅に確保しています。全てが下地から一新されたことで、ほぼ新築に近い状態、もしくはそれ以上のパフォーマンスを備えてリフォームされました。
◆今回紹介した大和郡山市小南町(RC構造)のお家は如何でしたでしょうか?
家造りやリフォームについて真剣に向き合うとき、なかなか見えない空間のアイデアや発想など、家造りのプロ集団でも完璧に実現していくことは難しいのですが、こうして過去に施工した家を振り返ることで、弊社自身も改めて発見できる部分もあり、お客様にとっても家造りやリフォームで利用できる何かしらのヒントになるのでは無いかと思います。是非、参考にしてくださいませ!
弊社では、各施工例のパンフレットも多数ご用意しておりますので、気になった仕様や家造りの相談など御座いましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。