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【Pick Up! 施工例】むらくも建築工房の家 #18

 

【Pick Up! 施工例】では、過去に施工してきた様々な物件をご紹介し、むらくも建築工房の家造りに対する熱意や信念等を垣間見て頂きながら、これから家造りやリフォームを検討しようとお考えの皆様のご参考になるようご説明して行きます。

 

◆Pick Up! 施工例 むらくも建築工房の家  #18 / リノベーション 奈良市東登美ケ丘

 

▼前回に続き、今回もしっかりと基礎部分から手を加えた本格的なリノベーション工事です!しかし、前回よりもさらに建物の規模が大きくなり各部屋や設備機器などの仕上がりが格段に上質になったプレミアムな内容で、完成見学会には多くの方にご来場いただきまして、とても好評でした!何と言っても、建物の仕上げはもちろんのこと、広いガーデンスペースまでも余すことなく隅々までこだわりを持って仕上げているので、着工前よりも住宅性能や利便性は大幅に向上し、気持ちよく快適に暮らせる家へと進化しています。まさに「むらくも建築工房」のチームワークと技術力が試された難しい内容の工事でしたが、丁寧に最後まで仕上げたことで胸を張ってご紹介できる素敵な現場となりました。そんな、こだわりを持って施工されたリノベーション現場がどんな風に生まれ変わっていくのか?きっと家造りやリフォームの参考なること間違い無しです!

 

 

▼外観

■ビフォー

全体的に薄汚れた印象受ける外観全景。石積みの雍壁には洋風の建物が建ちますが、一昔前の雰囲気で、あまりバランスは良くありません。門扉や掘り込み車庫の床面は黒くなり経年の劣化が進んでいることを想像させます。

 

●アフター

施工後は、屋根が新設となり葺き替えられ、傷んだ外装も下地から整えられ新設塗装やタイルが施工され重厚な雰囲気に仕上がりました。以前よりも洋風の印象が重厚なになったことで石積みの雍壁とも相性良く納まっています。

 

 ▼アプローチ

■ビフォー

やはり外観同様、アプローチも雨風の影響か傷みが強く、全体がくすんだ雰囲気で、床面は黒くなっているのが分かります。階段では植栽コーナーが設けられ生垣が造られていますが、和風の印象も混ざり、どっちつかずで時間の経過と共に劣化だけが進み方向性の定まらない印象がみすぼらしさへと変化しています。

 

 

 

●アフター

和風の雰囲気が垣間見えた以前のアプローチから一転、広範囲に渡って施工されたタイルの印象により、かなり重厚な洋風の仕上がりになりオフホワイトとブラウン系でまとまっているので落ち着きがあり上品です。植栽は生垣を撤去し、南天やハーブなどを植えたことで生まれ変わった全体の雰囲気に溶け込んでいます。

 

 

 

 

 ▼ガーデン

■ビフォー

とても広い庭は、和風の植栽が占めておりあまり洋風の外観とは合っていないようです。

 

 

 

●アフター

無駄な植栽は撤去され、バランスよく全体に配置されるように花壇が造りなおされました。奥には以前には無かった大型の収納スペースも設けられ、多目的に収納が可能になっています。既存の植栽は概ね撤去され、配置場所に余裕があるので庭の広さが改めて分かるようになり、畳コーナー前の一部だけを坪庭風にアレンジしたことで、全体的にメリハリのある庭になっています。フェンスにはオリジナルの肉厚桧の無垢材を使ったウッドフェンスで隣地部分を隠しました。

 

 

▼オリジナルガーデンキッチン

収納前には広々とした作業スペースを備えたガーデンキッチンが設置されました。天板は防腐処理された無垢板が使われ、庭を使ったBBQやちょっとしたパーティーなども楽しめそうです。

 

▼ウォーターファウンテン

畳コーナー前に施工された坪庭風の癒し空間。畳コーナーの掃き出し窓からピンポイントに見えるように配置し、節水仕様のウォーターファウンテンを設置したことで、風情のある独特なスペースが出来上がっています。

 

▼玄関ポーチ

■ビフォー

和洋折衷で古びた雰囲気が劣化を物語るポーチ周り。当時としては非常に贅沢な造りだった様ですが、今となっては単に古さを感じるだけです。

 

●アフター

アプローチは違った石目調のタイルが施工された玄関ドア周り。アプローチからポーチにかけて同じタイルが新設されたことで一体感が生まれ、以前のようなアンバランスな印象はありません。雨戸が引き戸式からシャッター式に変わっているのも注目です。

 

 

▼玄関ホール

■ビフォー

開放感のある吹抜けの玄関ホールは、広さに対して収納スペースが非常に少なく、板張りの壁面は薄暗い印象で全体的に黒ずんだ箇所も見受けられます。

 

 

 

●アフター

板張りだった壁がホワイトのクロスに変わり、明るい室内に生まれ変わりました。以前よりも大型で大容量収納のシューズボックスが備わり、化粧梁やダウンライトも新設されたことでスッキリとしながらも重厚さのある印象に仕上がっています。土間のタイルはテラコッタ調に新設され、明るく優しい雰囲気です。

 

 

▼和室

■ビフォー

しっかりとした真壁が良い雰囲気だった以前の和室。しかし壁の壽楽は傷みが進み、木部や畳なども劣化が見て取れます。

 

 

●アフター

着工前とはガラッと印象を変え、明るく開放感のある室内に生まれ変わった和室。一番の変更ポイントはやはり大きく開けた天上部分。以前は隠れていた構造用の大きな梁を化粧として見せる事で、より趣のある和室になったばかりでなく小さいながらもロフトスペースが出来上がりました。縁側を無くして部屋の広さを増し、畳は新設、各種建具類も全て一新され真壁から大壁作りになったことでシンプルでモダンな印象になっています。

 

 

▼新設された無垢材を使った収納

着工前は、ふすまを小さくしたような雰囲気の収納部分でしたが、リフォームにて全てを撤去し柾目が綺麗な無垢板を使った収納を新設。モダンな雰囲気の室内ですが綺麗に馴染んでいます。奥の床の間も設えを一新して間接照明も設置しています。

 

 

▼天井部分

既存の天井を撤去し構造として使われている大きな丸太の梁を現し仕様として表面を整え、塗装を施し化粧にしたことで非常に風情のある重厚な印象の室内に変わりました。また、天井部分のスペースが広がったことで、奥には小さいながらにロフトスペースが生まれ、使い勝手の幅が広がっています。

 

 

 

▼リビング

■ビフォー

着工前は、古めかしさはあるものの豪勢な設えが施されたリビング。室内の床面は入ると一段下がった状態になり、カーペット敷きになっているなど、こだわりのある印象でした。しかし、室内のクロスやカーペットは劣化が強くでており、変色や剥がれなども出てきています。

 

 

 

 

●アフター

リフォーム後は、全く違う室内を見ているかのような錯覚さえ覚える仕上がりになったリビング。奥の壁は撤去され隣の室内とつながった事で、リビングダイニングの大空間が誕生し、天井には化粧梁を新設。ダークブラウンの塗装で建具類と色調を合わせ落ち着きのある空間になっています。造作のオリジナルTVラックが配置された壁一面には独特なエンボスが重厚感のあるエコカラットが施工され、機能性と意匠性を備えました。

 

 

 

▼ダイニング

■ビフォー

以前は襖を挟んで二間続きだった和室。手前側は茶室としても使われていたようで「炉」も備わり、お茶会なども楽しまれていたようです。奥の和室はキッチンと隣接しており、ダイニング的な使われ方だったようです。どちらの和室も畳の退色や劣化、真壁ならではの壽楽の劣化や剥がれ、木部も全体的に傷みが多く見受けられ、状態はあまり良くない印象です。

 

 

●アフター

リビング同様、こちらも全く違う景色を見ているような仕上がりになった室内。一番奥にあったキッチンが手前に配置され、ダイニングを作り各種収納や棚などを多数備えています。一部の壁はタイルを貼ることで意匠性を高め、リビングとの調和も取られました。

 

 

▼畳コーナー

一部のスペースには畳コーナーが設けられ、「炉」は無くなりましたが、掃き出し窓からは坪庭的な雰囲気の庭を楽しめるなど、特別な空間として利用できそうです。畳は琉球畳が使われ大壁仕様に変わり、3枚引き戸を締め切ると完全に独立した室内になるので、ゲストルームとして利用することも可能のようです。

 

 

 

▼キッチン

■ビフォー

もともと広いスペースだったキッチン。収納やシンク、各種仕様はやはり時代の古さを感じさせます。今となっては、使い勝手は悪く劣化も進んでいて収納扉は建付けの状態が悪くなっていました。室内の雰囲気も統一感が無く、薄汚れたレトロな雰囲気がします。

 

●アフター

施工後は、作業場所が広々とした大空間のキッチンとなり、数人での調理も可能なほど余裕のある空間になっています。キッチン本体は、非常に高機能な装備が多数備わり使いが手の良さが飛躍的に向上。収納も整理しやすく、容量もたっぷりなカップボードが備わり、造作のブックシェルフも備わっています。

 

 

 

▼引き出し可能な大型造作棚

一番奥には、引き出して使えるオリジナルの収納棚が完備され、調味料やキッチン用品の整理に便利です。

 

 

▼キッチン裏のウォークインパントリー

着工前はキッチンだった場所は間取りの変更に伴い、そのままの広さ分のウォークインパントリー的なスペースになりました。ここまで広いと、食品庫としてだけでなく生活家電の一部なども整理が出来そうです。

 

■施工中の様子

リビングを中心に解体開始から完成までの様子を余すことなく赤裸々に公開します!どんな風に工事が進んでいくのか、どんな施工が施されているのか、完成してしまうと見えなくなる部分も多いので、弊社の施工がどういう内容なのかを、参考までにご覧頂けたらと思います。

 

今回は前回よりも非常に細かく施工内容を掲載しています!画像数も多いので、気合を入れてご覧下さいませ!!

 

 

 

▼解体開始

リビング

 

 

▼内装は階段を含め、全てが完全に撤去され外壁下地や柱だけを残したスケルトン状態になりました。基礎は布基礎で地面の土がそのままの状態になっているのが分かります

 

 

▼床面の下地も撤去され地面が剥き出しになっている布基礎が現れました。布基礎で使われていた大引を支えるための架台として使われたコンクリートのブロックは全て撤去されます

 

 

 

▼土間部分はランマーで綺麗に均して整地を行い、専用のシートで覆い基礎配筋を新たに組み上げ、コンクリートを打設。ベタ基礎のような状態にすることで、耐震補強や断熱などの効果を向上し、住宅性能を高めています。

 

 

 

 

 

▼床の下地造りを進めるに当り、給湯配管類の新設を行い耐震金物も既存のものに追加して、更なる耐震性を確保します。柱や、土台、大引、根太などには防腐・防蟻塗料が施工され、黒くなっているのが分かりますでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

▼大引が新設され、強靭な鋼製の床束を施工し、大引が入り以前には無かった床下断熱材を施工。分厚い床用下地合板を施工しました。

 

 

 

 

 

 

▼天井には化粧を兼ねて梁が追加で施工され、住宅の強度を大幅に向上させました。また、一部では間取りの変化に伴い新たな柱を施工しています。

 

 

▼2Fにも床用下地合板が施工され、1Fの掃き出し窓は新設するために周りの枠ごと全てを撤去し、下地造りが行なわれます。

 

 

 

▼サッシが新設され、以前は単板だったガラスも断熱性能の高い複層ガラスが入りました。壁の下地も出来上がり、この辺りだけを見ると新築といえるほどの下地となっています。

 

 

▼壁には吹付け断熱材が施工され細かい隙間までしっかりと埋まっているので非常に断熱効率の良い室内に生まれ変わります。

 

 

▼室内の間取りを形にするべくボード施工がスタート。一般的なベージュのボードに混じって、白いボードが施工されているのが見えると思いますが、これは耐震ボードで建物の耐震性を面のボードでも向上させる役割があります。今回の施工では、1Fだけでなく2Fも各所に施工され、非常に耐震性に優れた下地を形成しています。

 

 

▼ボード施工後、木部には塗装が施され、照明類の下地が造られました。クロスを施工していくのに先行して、パテが塗られ下地を整えた後、クロスが貼られ、完成となって行きます。

 

 

■2F

 

▼1Fの進行状況をご覧頂ければ、2Fも同様に工事が進んでいるのが分かって頂けると思います。2Fでは既存の梁を化粧として見せる仕上げにしていますので、そのあたりの工事の雰囲気などを見て頂ければ面白いかもしれません!

▼床部分の柱が補強され、柱も新たに新設されているのが分かると思います。既存の柱とは色が違い、新しい木の明るい色合いになっているのが見えるでしょうか?

 

 

▼床には下地となる合板が施工されました。1Fでは天井のような感じで見えていたのが、この部分です。

 

▼吹付け断熱材が施工されました。2Fの場合は壁だけでなく天井にもしっかりと施工されているのが見えます。外部と繋がる金物類にも断熱材は施工され、金属を伝って外から入ってくる熱も抑制しています。

 

 

▼下地となる柱が新設されていき、ボード施工がスタート。1F同様に耐震ボードも多数施工されているのが分かると思います。さらに、天井に伸びる既存の丸太梁は表面を綺麗にヤスリがけして美しい木目が出るように整えられました。

 

 

▼梁には塗装が施され、クロスの下地パテが施工されました。クロスが貼られ、建具類が施工され完成となります。

 

 

■外装

▼サッシが新設された周りの壁は外から見ると、既存の色の濃くなった柱を挟むように新たに下地合板が施工されているのが分かります。この後、1F外装は透湿防水シートが貼られ、サイディングやタイル施工用のボードが施工され完成になります。

 

 

 

▼2F部分もでもサッシ周りの外壁は下地が整えられモルタルが施工されました。この上から塗装の下地塗りを重ねて整え、仕上げに入って行きます。

 

 

▼既存の瓦屋根は全て撤去され、下に残った土も綺麗に撤去。下地に新築同様の合板を施工し整えた後、同じく新築同様の工事工程が進められルーフィングが張られ胴縁が入り、屋根の葺き替えが完了しました。

 

 

 

 

▼掘り込み車庫

今回の工事では、大掛かりな施工の一つとなった掘り込み車庫の拡張。車庫の奥の壁を抜き、庭の一部の土を大量に撤去。今まで1台しか駐車できなかったスペースを縦列で2台駐車可能にするべく作業がスタート。

 

 

拡張された奥側には型枠が組まれ、コンクリートを打設していきます。

 

 

▼ガッチリと大量の支柱で支えられ、新たな掘り込み車庫が出来上がって行きます

 

 

 

▼奥側の拡張作業が終わり、土間の仕上げが行なわれ無事に駐車スペースの広がった掘り込み車庫が完成しました

 

 

 

▼洗面室

■ビフォー

左右に設備や家電が配置され、非常に圧迫感を感じる以前の洗面脱衣室。あまり必要性の無い水栓は放置され、邪魔な存在に変わっていました。天井の一部は湿気の影響でしょうか、傷みが進んでいるようです。床面のフロアも劣化により黒く変化した箇所や剥がれた部分なども見受けられます

●アフター

一新された洗面脱衣室。洗面化粧台は収納が豊富な最新型の設備に変わり、片側に寄せ洗濯パンも同じ配列にしていることで、以前よりも空間に余裕ができました。床下収納も新たに備わり、微妙に段違いになったスペースには造作により棚が施工されました。


▼浴室

■ビフォー

全面タイル貼りだった以前の浴室。目地にはカビも生え、単板ガラスの窓が寒々しい限りです。浴槽は狭く深く、物を置く棚は無く浴槽の端の一部を利用するしか方法が無かったようです。排気口が小さいので湿気がこもりがちだったことも伺えます。冬場のヒートショックも懸念される浴室でした。

 

●アフター

既存の浴室を一度綺麗に解体撤去した後、下地を整えてシステムバスを施工した浴室。フロア部分はお手入れの楽な樹脂製で、壁はリアルな木目調パネルが使われています。換気は24時間強制換気により湿気の心配もありません。また、浴室暖房乾燥機能も完備しているので場合によっては、部屋干に使ったり入浴前に浴室内を温めておくことも可能です。以前には無かった棚や鏡も配置され、シャワーも位置を調整できるようになりました。浴槽は以前よりも広く浅めになり快適なバスタイムを満喫できそうです


▼トイレ

■ビフォー

壁やフロア部分がタイル施工になっていた以前のトイレ。もともと広さがあったため、2種類のトイレ本体が備わっていました。

 

 

●アフター

リフォームに伴い間取りの変更もありトイレの配置が変わったことで、手前側は室内空間の一部として使い、収納を備えました。トイレ本体はタンクレスで空間に広さが生まれ、手洗い付きの収納を配置。トイレ空間は以前よりもコンパクトになりましたが、以前よりも使い勝手良く仕上げられています。

 

 



▼階段

■ビフォー

玄関ホールからの続き間なので板張りだった以前の階段周り。全体の古めかしい印象も感じますが、踏み板周辺の劣化は酷く変色だけでなく軋みも出ています。

 

 

●アフター

施工後、ホワイトの壁クロスで以前よりも明るい印象になった階段周り。階段そのものも新設され、足元にはセンサー付きの照明を備え、夜でも安心して階段の昇降が行えます。

 

 

▼2Fホール

■ビフォー

モダンな雰囲気の板張りの2Fホールは広く、洗面台や収納棚を設置してもまだ余裕のある広さがありますが、天井や壁などの傷みは進み、各部が弱っています。

 

●アフター

以前のような洗面化粧台ではなく、より使い勝手を良くするためにキッチンのシンクを配置。収納部分も大容量で整理がし易い形状で、奥の壁面は全てタイルが貼られているので不用意に水が掛かっても安心です。室内は板張りからホワイト系のクロスの変わり、非常に明るい雰囲気に生まれ変わりました。

 

 

▼2Fトイレ

■ビフォー

クロスなどに劣化が進む着工前の2Fトイレ。マットで隠れて見えませんが床面も傷みが強く、変色や剥がれなどが出てきています。トイレ本体も薄いピンク色で、今となっては機能性などに物足りなさを感じます。

 

●アフター

リフォーム後は色調を合わせたクロスとフロアにより落ち着きのある印象に変わり、板張りのフロアからクッションフロアになったことでお手入れも楽になりました。トイレ本体は、スッキリとしたシームレスなデザインで、掃除も簡単で機能性も高く節水効果が高いので水道代の節約にも繋がります。

 

 

▼2F納戸

■ビフォー

施工前は、各種箪笥や収納がひしめき合いあまり空間に余裕の無かった2F納戸。実際は写真で見る以上に圧迫感があり、引き出しを開けるにも横から手を伸ばさないと取り出せないほどです。


●アフター

置かれていた収納類は全て撤去し、丁寧に下地から作りなおしクロスやフローリングが施工されたことで、シンプルながらも自由度の高い、広々とした空間が出来上がりました。

 

▼2F洋室 その1

■ビフォー

収納類が多数設置され、窮屈な印象の以前の室内。天井ではクロスが変色し下地の跡がハッキリと分かるまでに劣化しているのが分かります。劣化は天井だけに留まらず、床面の絨毯や壁面、サッシ周りなども傷みが顕著になっています。

 

 

●アフター

施工後は、全てが一新され明るい室内に生まれ変わり以前には無かった大容量クローゼットが完備され、室内の雰囲気がかなりスッキリしています。サッシも単板ガラスから、複層ガラスの樹脂サッシが使われ、しっかりと断熱性能が向上しています。

 

 

▼2F和室

■ビフォー

独特な形状の以前の2F和室。室内は全ての箇所において著しく劣化が現れ、かび臭も感じるほどです。

 

 

●アフター

着工後は、和室から洋室に変わり収納の配置にも工夫し、無駄なくしっかりと収納できる容量を確保しています。以前には無かった換気口も設けられ、室内もクリーンに。また、壽楽の使われた壁と違いクロス貼りなので、お手入れも非常に楽で、新たなリフォームの際も施工が容易になります。

 

 

▼2F洋室 その2

■ビフォー

他の部屋よりも、やや広めの洋室。基本的な室内の仕様は他の洋室と同じで絨毯敷になっていました。こちらの部屋も、下地の跡が分かるほどに変色した壁や天井が進んだ劣化具合を物語っています。

 

 

●アフター

施工後に室内で一番の変化は1F和室と同じく、高くなった天井。そして、構造材として使われている太い丸太の梁を化粧として見せることで、重厚で風情のある欧米風の洋室が誕生しました。クロスの一部は色をブラウン系にすることでアクセントにし、室内に落ち着きが出ています。天井が高くなったことで生まれた天井裏の空間を利用して、以前には無かったロフトスペースも備わり、使い勝手も大幅に向上しています。

 

 

 

▼ベランダ

■ビフォー

後から設置されたと思われる芝生風の敷物が設置された以前のベランダ。引き戸の形状をした雨戸が壁一面を埋め、あまり見栄えの良い物ではありません。土間部分も排水の溝が黒く変色していることから、敷物の下も劣化が進んでいる様子で、外部照明は無く雨樋なども傷みが進み、途中でたわんでしまいうまく雨水の排出が出来ない状態のようです。

 

●アフター

土間は下地を丁寧に整え、防水施工を新設。手すりも既存のものを撤去し建物の雰囲気に合うように新設。雨戸は全てシャッター式に代わりサッシは樹脂製のペアガラスが入りました。雨どいが新しくなったことで、雨水も容易に排出され、引き戸式では設置が出来なかった外部照明も設置されています。

 

 

◆今回紹介した奈良市東登美ヶ丘のお家は如何でしたでしょうか?

家造りやリフォームについて真剣に向き合うとき、なかなか見えない空間のアイデアや発想など、家造りのプロ集団でも完璧に実現していくことは難しいのですが、こうして過去に施工した家を振り返ることで、弊社自身も改めて発見できる部分もあり、お客様にとっても家造りやリフォームで利用できる何かしらのヒントになるのでは無いかと思います。是非、参考にしてくださいませ!

 

弊社では、各施工例のパンフレットも多数ご用意しておりますので、気になった仕様や家造りの相談など御座いましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。