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【Pick Up! 施工例】むらくも建築工房の家 #19

 

【Pick Up! 施工例】では、過去に施工してきた様々な物件をご紹介し、むらくも建築工房の家造りに対する熱意や信念等を垣間見て頂きながら、これから家造りやリフォームを検討しようとお考えの皆様のご参考になるようご説明して行きます。

 

◆Pick Up! 施工例 むらくも建築工房の家  #19 / マンションリフォーム 奈良市学園大和町

 

▼前回まで戸建て住宅の大掛かりなリフォームやリノベーションをご紹介してきましたが、今回からは集合住宅系のリフォーム工事をご紹介して行きます。先ずは奈良市学園大和町のマンションの一室をリフォームした施工例です。室内の間取りには大きな変化はありませんが、クロスや建具、設備機器などの新設、キッチン周りの造り替えなどで雰囲気が変わり、かなり着工前とは印象の違う仕上がりになっています。現在マンションにお住まいで、リフォームをご検討されている皆様必見!!こだわりを持って丁寧に施工した「むらくも建築工房」の現場がどんな風に生まれ変わっていくのか?きっと家造りやリフォームの参考なること間違い無しです!

 

 

 

▼玄関ホール

■ビフォー

着工前。全体的に早急なリフォームが必要なほど傷みは進行していませんが、クラシカルな印象で暗い雰囲気が好き嫌いの分かれそうな玄関ホールです。それなりに各所に経年の劣化は出ており、使い勝手などは悪くなってきているようです。

 

 

 

●アフター

フローリングやクロス、シューズボックスや建具類、土間のタイルが新設されたことで、暗かった印象が明るくナチュラルな雰囲気になった玄関ホール。シューズボックスは上下二段仕様でモダンな印象です。柔らかい色調で統一され、明るい木目調パネルの建具や、土間のタイルが良い雰囲気です。

 

 

 

 

▼洋室 その1

■ビフォー

ブラウンの建具やフローリングを使った一般的な昔ながらの室内。

 

 

●アフター

壁にはアクセント的に淡いベージュのクロスが施工され、フローリングはナチュラルな木目になりました。ドアは木目のしっかりと出たホワイトでモダンさが増し、全体の雰囲気に馴染みます。収納部分のドアは既存のままですが、ドア、クロス、床が変わると随分と雰囲気も変わります。

 

 

▼洋室 その2

■ビフォー

基本的に先ほどの室内と仕様が同じ状態の洋室。

 

 

 

●アフター

施工後の仕上げも先ほどと変わりませんが、こちらは収納のドアも新設され全体的に統一された印象です。必要な箇所は変え、必要でなければ既存の状態を維持するのもリフォームでの大事な要素です。お客様の希望や予算などの状況に応じて柔軟にご相談に乗らせて頂きます!!

 

 

▼リビング

■ビフォー

フローリングやクロスの仕上げに古さを感じるリビングダイニング。なんとなく閉鎖的で圧迫感のある空間は、恐らく一昔前のマンションでは一般的な間取りだったのではないでしょうか。

 

●アフター

リフォーム後は、全く違う空間を見ているかのような錯覚さえ覚える仕上がりになった室内。伸びやかで明るく、開放感さえ感じます。建具やクロスなどの色の使い方で、室内の見え方も大きく変化する良い例かもしれません。

 

▼ダイニング

■ビフォー

キッチンとは小さな開口部で繋がっていたダイニング。奥行きの無いカウンターは飾り程度しか実用性が無く、非常に閉鎖された圧迫感を感じます。

 

 

●アフター

実は着工前よりも実質的に狭くなっているダイニング空間。しかし、逆に広くなったように感じませんか?その原因はやはりキッチンとダイニングの境に設けられていた仕切りなんです!ダイニング側から見たキッチン周りの様子が開けたことで、視覚的に空間の圧迫感が無くなり開放的になりました。キッチン前のカウンター部分は、実用性も兼ねて奥行きが広がり下部には収納も備わっています。

 

 

 

 

▼キッチン

■ビフォー

着工前は、小さい開口部分がだけがダイニングとをつないでいたキッチン。日中でも照明がないと暗く、狭い空間に閉じ込められたような息苦しい閉塞感が漂います。キッチン自体は比較的に綺麗な状態ですが、収納のし難さやが目立ち、食器洗い乾燥機は付属していません。

 

●アフター

天井から降りてくる垂れ壁や、キッチンを囲んでいた壁が撤去され施工後。同じキッチンとは思えないほどスッキリとしていて、以前よりも明るく開放的です。以前のような垂れ壁部分の収納は無くなりましたが、キッチン本体の収納スペースは全てスライド式に変わり、収納量も豊富で整理も非常に楽になり、使い勝手はかなり向上しています。食器洗い乾燥機も装備されているので、機能性も高くなり見た以上に、使いやすさが大幅に向上した空間に生まれ変わりました。

 

 

 

▼シンク回りの様子

新設されたキッチンはシンク内も人造大理石が使われ、調理に便利なメッシュラックなども標準で装備されています。普通の水栓の隣には浄水器があり、使用用途によって使い分けられるようになっているのが嬉しいです。

 

 

 

■施工中の様子

リビングダイニングを中心に解体開始から完成までの様子を余すことなく赤裸々に公開します!どんな風に工事が進んでいくのか、どんな施工が施されているのか、完成してしまうと見えなくなる部分も多いので、弊社の施工がどういう内容なのかを、参考までにご覧頂けたらと思います。

 

 

 

▼解体開始

既存のフローリングを全てスクレイパーを使い、丁寧にそぎとっていきます。キッチン前の腰壁や畳コーナーの壁なども撤去されました。

 

 

▼一通りフローリングが撤去できたタイミングで、各種配管類の新設が行われます。設備機器が入れ替わる箇所は、同時に全ての配管も新設されます。

 

 

 

 

▼フローリングの施工が完了し、天井下地が新たに作られ、畳コーナーでも壁などの下地が作り直されていきます。

 

 

▼新たにキッチン周りの下地造りが進み始め、すでに下地が出来上がった箇所にはボード施工がスタート。電気配線が必要な場所は配線の仕込みが行なわれ、各種コンセントやスイッチなどの開口が設けられたり、設備の設置も行なわれます。

 

 

 

 

 

▼各所のボード施工が終わり、キッチンや洗面化粧台などの設備機器が設置され、クロスの下地パテの施工が行われました。

 

 

 

▼クロスの施工が終了後、建具や照明器具が設置され、玄関土間にはタイルが新設されます。設備機器の動作チェックも入念に行なわれ、各所の養生シート撤去後、最終的に美装による洗い施工が施された室内はピカピカになり、美しく生まれ変わった仕上がりに。

 

 

 

 

 

 

▼洗面室

■ビフォー

画像を見る限り劣化を感じ難い洗面脱衣室。しかし、湿気の影響でうっすらとクロスが浮いていたり、カビのような黒く変色してきている箇所があったりと細かい部分では傷みが進行中です。洗面化粧台は造りが古く、今時の製品に比べると使い勝手に劣るようです。

 

 

●アフター

クロスやフロア、洗面化粧台が新設された室内。洗面化粧台と洗濯パンの位置関係を交代したことで家事動線がスムーズになり、以前よりも空間に無駄がなくなっています。また、新設された洗面化粧台は三面鏡付きで裏側も収納になっていて、下部の収納は大きな二段のスライド式。中には仕切りが標準で装備され整理しやすい形状になっています。


▼浴室

■ビフォー

浴槽が深く昔のお風呂を髣髴とさせる浴室。簡易的な棚周りは物足りなさを感じ、シャワーにおいては高さの調節は二段式の縛りになっています。全体的にミネラル汚れやカビの発生も少なくお手入れが行き届いている印象ですが、各部の設備自体の劣化や古さは使いにくさに直結した浴室でした。

 

●アフター

既存の浴室を一度綺麗に解体撤去した後、下地を整えてシステムバスを施工した浴室。フロア部分はお手入れの楽な樹脂製で、壁は淡いベージュのアクセントパネルが使われています。換気は24時間強制換気により湿気の心配もありません。また、浴室暖房乾燥機能も完備しているので場合によっては、部屋干に使ったり入浴前に浴室内を温めておくことも可能です。以前よりも格段に使いやすくなった棚も配置され、シャワーも自由に位置を調整できるようになりました。浴槽は以前よりも広く浅めになり快適なバスタイムを満喫できそうです


▼トイレ

■ビフォー

一昔前では一般的だったトイレ。ジョイント部分の隙間が大きくゴツゴツした形状も相まって非常にお手入れが面倒で、今思えば操作するリモコン部分周りの配置が不自然な位置関係だと感じます。

 

 

●アフター

リフォーム後は、クロスが一新されトイレ本体はタンクレス仕様に変わりました。タンクレスの省スペースとなったことで、収納つき手洗いや棚、手すりなどが設けられても、まだ空間に余裕のある広さが確保され、使い勝手抜群です。。


 

 

▼畳コーナー

■ビフォー

3枚引き戸プラス、サイドに一枚の引き戸を備えた畳コーナー。全ての引き戸を締め切ることで独立した雰囲気の和室にも使えるようになっています。しかし、新たにリフォームするに当り6畳もの広さは不要と言うことで、少し広さを小さくする工事が行なわれました。

 

 

●アフター

一見しただけでは建具類くらいしか変化の違いが分かり難い畳コーナーですが、以前よりも1.5畳分小さくなりコンパクトな空間になっているので、畳の数が減り側面の一枚引き戸分の奥行きがなくなっています。その分、リビング部分は広くなり、より畳コーナーとしての意味合いが強くなっています。さらに、ドアの高さが天井に近い位置まで大きくなっているのに気が付きましたでしょうか?ライフスタイルに合わせて、小さくても間取りに変化を加えることで、生活動線が軽やかになります。

 

 

 

 

◆今回紹介した奈良市学園大和町のお家は如何でしたでしょうか?

家造りやリフォームについて真剣に向き合うとき、なかなか見えない空間のアイデアや発想など、家造りのプロ集団でも完璧に実現していくことは難しいのですが、こうして過去に施工した家を振り返ることで、弊社自身も改めて発見できる部分もあり、お客様にとっても家造りやリフォームで利用できる何かしらのヒントになるのでは無いかと思います。是非、参考にしてくださいませ!

 

弊社では、各施工例のパンフレットも多数ご用意しておりますので、気になった仕様や家造りの相談など御座いましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。