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【Pick Up! 施工例】むらくも建築工房の家 #26 Vol.2

 

【Pick Up! 施工例】では、過去に施工してきた様々な物件をご紹介し、むらくも建築工房の家造りに対する熱意や信念等を垣間見て頂きながら、これから家造りやリフォームを検討しようとお考えの皆様のご参考になるようご説明して行きます。

 

◆Pick Up! 施工例 むらくも建築工房の家  #26 Vol.2 / リフォーム 生駒市鹿ノ台西

 

▼二日間かけてご紹介している本年度最後となるPick Up!施工例の二日目です。

弊社の実力が試された最高峰の物件の一つである生駒市鹿ノ台西の現場。約137坪と言う敷地の広さはもちろんの事、建物の規模も大きく約81坪とゆとりのある広さ。遠目から見ると、まるで海外にいるような錯覚さえ覚えるゴージャスな洋館も、昭和57年に新築されてから30年以上の時を経て、弊社が全面リフォームに挑みました。熟練の職人たちが丁寧に下地から造り直し、着工前を越える格段に上質でプレミアムな仕上がりとなった建物。完成見学会には多くの方にご来場いただきまして、大変好評でした!

何と言っても、建物の仕上げはもちろんのこと、広いガーデンスペースまでも余すことなく隅々までこだわりを持って仕上げているので、着工前よりも住宅性能や利便性は大幅に向上し、気持ちよく快適に暮らせる家へと進化しています。まさに「むらくも建築工房」のチームワークと技術力が試された難しい内容の工事でしたが、丁寧に最後まで仕上げたことで胸を張ってご紹介できる素敵な現場となりました。そんな、こだわりを持って施工されたリフォーム現場がどんな風に生まれ変わっていくのか?

 

明日はいよいよ大晦日!!

1年間お付き合い頂きまして誠に有難う御座いました!!

本当に最終となる【Pick Up! 施工例】むらくも建築工房の家。前日同様じっくりとご紹介させて頂きますので、リフォームをご検討されている皆様だけでなく、新築をご検討中の皆様にも是非、最後までご覧頂けましたら幸いです。きっと家造りやリフォームの参考なること間違い無しです!そして、何よりも良い年末年始をお過ごし下さい!!

 

 

■施工中の様子(ダイニングキッチン)

先ずは昨日ご紹介したばかりで記憶に新しいダイニングキッチンの解体開始から完成までの様子を公開します!どんな風に工事が進んでいくのか、どんな施工が施されているのか、完成してしまうと見えなくなる部分も多いので、弊社の施工がどういう内容なのかを、参考までにご覧頂けたらと思います。

 

 

 

▼解体開始

 

 

▼キッチン本体は解体撤去され、天井や床面がめくられました

 

 

▼さらに床面の下地部分も撤去され、大引や根太を新設。防腐・防蟻塗料で黒くなった柱にの間に床下断熱材を入れて行きます。天井には構造の補強も兼ねた梁が通されました

 

 

▼床には下地用合板の施工が終わり天井には下地となる柱の施工が進みます。壁にも同様に下地となる柱が施工をされ、開口部にはサッシが新設されました

 

 

 

 

▼壁に硬質断熱材が施工され、サッシ周りの隙間にもしっかりと入れられているのが分かります

 

 

 

▼天井にボードが施工され、床面にはキッチンとダイニングに床暖房が施工され壁一面に断熱材の施工が完了しています

 

 

 

▼床面にはフローリング施工後、養生シートが敷かれ壁にはボード施工が進みます。部分的に使われている白いボードは耐震補強用で、着工前よりも格段に耐震性が向上していいきます

 

 

▼システムキッチンが設置され、天井には化粧梁を兼ねて「サーモマイルド」の配管が通されています。クロスの下地となるパテの施工も進みました

 

 

 

▼サッシが新設され、以前は単板だったガラスも断熱性能の高い複層ガラスが入りました。壁の下地も出来上がり、この辺りだけを見ると新築といえるほどの下地となっています。

 

 

▼壁には吹付け断熱材が施工され細かい隙間までしっかりと埋まっているので非常に断熱効率の良い室内に生まれ変わります。

 

 

▼ゲストルーム通路

■ビフォー

前回までは、1F部分のLDKから各種水周りまでをご紹介しました。

二日目となる今回は、ダイニングキッチンから続くゲストルームへの通路からスタートします。

 

 

古さは感じるものの吹抜けの開放感が素敵な高級感を感じる通路部分。奥に見えるキッチンへのドアとの間は段差が設けられ、床面は大理石調タイルが使われていたことから、以前は土足での出入りが行なわれていた空間だった様子が伺えます。

 

 

 

●アフター

施工後は床面を全てフローリングで覆い、庭とつながるドア前に新たに段差を設けたことで、室内として利用できる空間に間取りを大きく変更。以前はただの吹抜けだった場所に2Fと続く階段を新設し、開放感はそのままに全体の空間を使い勝手や動線が良くなるように工夫しています。

 

 

 

 ▼ゲストルーム1F

■ビフォー

独特な雰囲気の漂う以前の空間は、1F部分に造り付のベンチが多数用意され、中央には巨大な柱が立ち、2F部分の出っ張った踊り場につながります。もはや、一般人には用途が不明だった空間。

 

 

 

●アフター

室内として利用できることを念頭に、既存のベンチ椅子は全て撤去し吹抜けの半分は天井にし化粧梁を設置。蓄熱式のヒーターを完備しているので広い空間全体が心地良い温かさで満たされて行きます。残っている吹抜け部分を見上げると、重厚な石目調タイルがシーリングライトに照らされてハッキリとした陰影を描き、美しい表情を見せます。

 

 

 

 

 

 

 ▼ゲストルーム2F通路

■ビフォー

 

 

 

 

 

●アフター

以前はホワイトの木製手すりだった箇所は全てアイアン調の手すりに変わり、よりモダンな洋風の雰囲気を強めました。床は絨毯から明るくナチュラルな印象のフローリンが施工されクロスを白で統一しているので伸びやかで明るい空間に仕上がっています。通路の途中に設けられたスペースには、収納付き手洗いを設置し空間に意味を持たせました。

 

 

 

 

 

 ▼2Fゲストルーム

■ビフォー

今となっては使い道のなくなった以前の空間。

 

 

 

●アフター

真横から見ると仕切りによってハッキリとしたゾーニングが出来上がっているのが良く分かるリフォーム後の室内。向かって右側に用意されたスペースにはベッドを置いてゲストルームとして機能する間取りに変更されました。

 

 

 

 

 

 

▼洋室1

■ビフォー

以前は奥の通路から繋がる唯一の部屋だった広い洋室。全体的に所々傷みが見られ暗い印象の雰囲気なっています。

 

 

 

 

●アフター

真っ白ではなくオフホワイトのクロスにして上品さを加えた室内クロス。ナチュラルな木目フローリングとの相性も良く、アイアン調の装飾が綺麗なブラケットやシーリングライトが室内を明るく照らします。

 

 

 

▼洋室1 WIC

■ビフォー

室内に完備された広いWICもクロスの変色が見られ、床の絨毯も傷んでいるのが良く分かります。左手には収納ドアが見られ、その分だけ空間が圧迫されたようなイメージになっていました。奥の壁には備え付けの鏡があったようです。

 

 

 

●アフター

鏡のあった箇所には上げ下げ窓を備えることで換気が可能になり湿気のこもりがちなスペースをクリーンに保つことができるようになりました。収納も棚+ハンガーパイプといったシンプルな構成にすることで、空間に余裕が生まれ収納の仕方自体に自由度が生まれています。

 

 

 

▼洋室1 鏡台

■ビフォー

同じ部屋には鏡台を設置したメイクコーナーもあった着工前。収納らしい収納は無く照明も見当たりません。

 

 

 

 

●アフター

リフォーム後は、カウンター下に同じ設えの収納を設置。シーリングとブラケットの照明も配置され、以前よりも明るい空間に仕上がっています。

 

 

 

▼2F洗面室

■ビフォー

1Fの洗面脱衣室に似た造りになっていた2F洗面室。洗面化粧台の前にはシャワー室が完備され、奥はトイレになっていました。

 

 

 

 

●アフター

収納スペースが皆無だった洗面台には大容量の収納を新設し、大きな鏡はコンパクトに必要最小限のサイズに変わりました。以前シャワー室だった場所は、造り付の収納へと姿を変え、使い勝手良く仕上げています。水周りが集中し、傷んだ箇所が多かった空間は、下地から作り直しているので非常に仕上がりが美しくお手入れの楽な室内に生まれ変わりました。

 

 

 

 

▼2Fトイレ

■ビフォー

洗面室と同じ床材によりデザイン的なつながりのあった2Fトイレ。トイレ本体は古くなり劣化も進んでいます。幅木回りには傷みが強く出ている箇所も見受けられます。

 

●アフター

施工後は、内装を一新。アクセントにモザイクタイル調のクロスを使い明るさの中に清潔感のある仕上がりに。トイレ本体も新設され、シンプルながらもリモコン操作できる多機能モデルが備わりました。

 

 

 

 

▼洋室2

■ビフォー

以前は書斎として使われたのでしょうか、たくさんの棚やカウンターデスクが置かれ非常に限られた用途で使われていたことが伺えます。室内のクロスは他の部屋よりも劣化が進み、ハッキリと変色しているのが分かります。

 

 

 

 

●アフター

リフォーム後の室内は不要になった棚類を全て撤去し、以前には無かったクローゼットを新設し、一般的な洋室として使えるように変えています。以前は腰窓だった箇所は、大きな掃き出し窓へと変わり、新設されたバルコニーへと出ることが可能です。また、窓の大きさが大きくなった分だけ採光も豊富で明るい室内に生まれ変わっています。

 

 


▼洋室3

■ビフォー

室内全体が暗くクロスや絨毯に劣化が出ている施工前の洋室。

 

 

 

 

●アフター

基本的な窓や収納の位置関係は変えずリフォームより一新された室内。室内ドアの前にあった腰窓は先ほどの洋室同様に掃き出し窓へ変わり、共通で使えるバルコニーへと出ることが出来ます。

 


▼書斎

■ビフォー

以前はロフトへと続く収納部屋となっていたコンパクトな室内。

 

 

 

 

 

●アフター

リフォーム後は、爽やかなストライプ柄のクロスが施工され大理石調のカウンターも配置。可動式の収納も完備されました。ロフトへと続く階段ユニットも新設されています。

 

 

 



▼ロフト

■ビフォー

シンプルに合板の施工のみで構成されたロフト内。

 

 

●アフター

施工後、断熱材を施工しボードが張られクロスにより明るくなったロフト内は床面もフローリングが施工され、以前よりも快適な空間へと変わりました。

 

 

▼洋室4

■ビフォー

クラシックな洋風柄のクロスが特徴的だった洋室。2Fホールとの間の壁には擦りガラスのFIXが設けられていました。

 

 

 

 

●アフター

以前のFIX窓は壁になり、ホールから響く音が軽減されたリフォーム後。全ての設えも一新され、明るく温かみのある印象になっています。

 

 

 

▼2Fホール

■ビフォー

窓も多く吹抜けで開放感抜群の2Fホールは広々として空間に余裕があり、リッチなスペースですが経年の劣化により変色した壁や天井のクロスが安っぽく見えます。全体がモノトーンな設えなので、施工されて間もない綺麗な間はモダンで素敵ですが、経年の劣化が出始めると、薄汚さが強調され雰囲気が悪くなります。

 

 

 

 

●アフター

リフォーム後は壁一面に茶系のエコカラットが施工され、手すりもブラウンに塗装した無垢材を使用。明るくナチュラルな木目のフローリングとも相性良く、柔らかい印象の空間に仕上がりました。こういった茶系の配色が加わることで経年の劣化に対する変色なども空間全体で緩和され、みすぼらしい雰囲気になりにい工夫が施されています。このまま階下に下りると1Fホールへとつながり建物内をグルッと一周したことになります。

 

 

 

 

 

■施工中の様子(ゲストルーム)

最後に、ゲストルームの解体開始から完成までの様子を公開します!どういった使われ方をしていたのか検討もつかなかった空間。同じ建物内ですが、離れのようなスペースだった室内が、どんな風に変化していくのか、どんな施工が施されているのか、完成してしまうと見えなくなる部分も多いので、弊社の施工がどういう内容なのかを、参考までにご覧頂けたらと思います。

 

 

 

▼解体開始

 

 

▼既存の窓類は全て撤去され、新たに掃き出し窓が入る箇所は大きく開口部分を拡張して下地を整えて行きます。吹抜けの手すりも解体され撤去されました

 

 

▼1Fのベンチ椅子も解体が進み、不要な箇所が撤去されます

 

 

▼2Fでは全ての窓が新たに入れ替わり、下地も整えられました。吹抜けになっていた床面は、半分ほどを下地合板で覆い床になっているのが分かります。

 

 

 

▼新たに下地として施工された柱には、防腐・防蟻塗料が塗られ黒くなっているのが分かります。床には床下断熱材も入りました。天井部分には分厚い梁も通され、徐々に室内の下地が出来上がってきています。

 

 

 

▼室内全体の下地が概ね整い、いよいよ吹付け断熱材「フォームライトSL」の施工がスタート。壁や天井へ隅々まで断熱材が入り込み、しっかりと機密性や断熱性、防音性を備えて行きます。

 

▼吹付け断熱材「フォームライトSL」とは? 実際の施工中の様子を動画にした映像がありますので、ご覧頂ければ一目瞭然!最初は液体状でホースから壁に吹き付けられ、その後モコモコと膨らみ小さな隙間を完全に覆って行きます。機密性や断熱性も高く、防音効果も期待できます!!以前、タレントがリフォームをするテレビ番組でも実際に施工中の様子が放映され話題になった断熱材です

※音が出ますのでご注意下さい!

 

 

 

▼天井裏にもびっしりと施工された吹付け断熱材は、鍾乳洞のような見た目で迫力満点です!

 

 

▼断熱材が全て施工された室内には、ボード施工が施工されていき室内の下地造りがさらに進められて行きます。

 

 

 

▼全体的にボードの施工が進み、室内らしさを増していきます。

 

 

▼一部には白く見える耐震補強用のボードを使うことで以前よりも耐震強度を向上させています。ボード施工のタイミングで天井などの照明用下地も作られて行きます。

 

 

▼以前は単に吹抜けだった箇所に、造作されたスケルトン階段の設置が進められます。白い耐震補強用のボードが広い範囲にわたって施工されているのが、吹抜けの壁からも分かります。

 

 

▼仕切りとなる下地のボード施工され、間取りが大きく変わっていきます。

 


 

▼全体的なボード施工や下地造りが整い、木部へ塗装が行なわれます。壁や天井にはクロスの下地となるパテの施工もスタート。蓄熱式ヒーター設置箇所の床面はモルタルで補強されました。

 

 

▼全体的にクロス工事が完了し、新設された2F部分の壁には石目調のタイルが施工されました

 

 

▼2Fでは吹抜け周りへの手すり設置が進みます。

 

▼養生シートが撤去され、照明を配置、全ての設えが整った室内は着工前よりも活き活きとして生命力の溢れる空間に生まれ変わりました。全てを下地から丁寧に作りこんでいるので新築と変わらない見た目だけでなく、間取りの変化や各種設備の新設により使い勝手が良くなり、完成すると見えなくなる部分も徹底的にこだわりを持って施工しているので、リフォーム前よりも断熱性や機密性、防音性、耐震性能が飛躍的に向上しまったく別の建物と言っても過言ではないほどの仕上がりになっています。

 

 

 

 

◆今回紹介した生駒市鹿ノ台西のお家は如何でしたでしょうか?

家造りやリフォームについて真剣に向き合うとき、なかなか見えない空間のアイデアや発想など、家造りのプロ集団でも完璧に実現していくことは難しいのですが、こうして過去に施工した家を振り返ることで、弊社自身も改めて発見できる部分もあり、お客様にとっても家造りやリフォームで利用できる何かしらのヒントになるのでは無いかと思います。是非、参考にしてくださいませ!

 

弊社では、各施工例のパンフレットも多数ご用意しておりますので、気になった仕様や家造りの相談など御座いましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。